A:現場はご相談者の報告通り急傾斜地に位置し、擁壁造成後平坦地化し少し控えて家屋を建設している。
擁壁は、見た目いびつな形状となっており、擁壁途中にエフロレッセンス(白華現象とも言い、コンクリート製品に見られる製品内部のアルカリやカルシュウムが空気中の二酸化炭素等と化合して外部に出て白くなる)も観察され、2度打ちした様な形跡があり、擁壁の施工不良の可能性も考えられる。
擁壁の水抜きはあるが、水が出てきている形跡がない事から殆ど機能していないと思われる。家屋周辺の一部は土間コンクリートに覆われ、庭等は土がそのまま露出している状況であった。
結論・アドバイス
擁壁・階段・犬走り・土間コンクリートのクラック原因は、雨水による侵食が主な原因と考える。水抜きが適正に機能していない為、逃げ場を失った雨水が逃げやすいところへ流れ、細かい砂系の土が流された空洞化及び土全体が擁壁側に引っ張られて起こったと思われる。
対策前の事前調査として、建物周辺に於ける地盤調査と家屋のレベル測定をご提案。費用は約100,000円程度の予定です。